Photogram/Black bird

 



2021年に展示したフォトグラム作品でもわたしはまだイノセントな感情でこれらを作っていましたが、このブログを(仮に)見て下さっている人々の中にはなぜわたしが"イノセント"などと言っているのか分からない方もいるでしょう。イノセントという意味のポジティブな意味やネガティブに使われている側面を考えたときに、頭の片隅によぎる、ピュアに程近くでも少し歪な物差しの中で、わたしはこれらの作品に"Eternity" と"A Life 000"というタイトルをつけました。

フォトグラムの魅力は印画紙上に光と影のみで表現するシンプルさでもありますが、わたしはネガも使用しています。モノクロームが時としてカラフルな世界よりも見えない色を拾い上げていると思うときもあり、デジタルでもアナログでもまだまだこの世界は探求してしまいそうです。

ともかくわたしのいい加減なところとクソ真面目なところがこれを2021年に精一杯の表現として作ったのは確かです。しかし「まだもっとできる」とその日会ったばかりの人に言われた時もあった通り、常にわたしは模索の途中で、これを見ても正直(またすっかり消して無かった事にしたくなるだろうな)と思ってしまうのです。

それ位わたしは自分が作ったものをすぐゴミ箱に入れたくなるタイプです。ゴミ箱に入れてしまう時のあの爽快感。大事なものを捨てたくなる時の感情を手放したいのはなかなかまだ消えそうにありません。



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